Daisuke Miyazaki's Blog

Aug 18, 2025

忘れられる仕組み作り

「人間は忘れられるから幸せな生き物なのです」

これは、学生時代の数学の先生が教えてくれた言葉です。当時は深く考えませんでしたが、情報が絶え間なく押し寄せる現代において、この言葉が持つ意味の重さを実感しています。これは単なる哲学的な問いではなく、情報社会で心身の健康を保ち、考えるゆとりを持つための、極めて実践的な知恵ではないでしょうか。

私たちは日々、膨大な情報に晒されています。仕事のタスク、ニュース、SNSやアプリの通知、個人的なメモ。すべてを覚えておこうとすれば、脳はすぐにパンクしてしまうでしょう。

ここで「意図的に忘れる」ことは技術であり、学ぶことができるのではないでしょうか。安心して忘れるためには、「いつでも思い出せる」という信頼がなければなりません。「忘れる」ことと、必要な時に「思い出せる」ことは表裏一体であり、そのための「仕組み」を作ることが不可欠です。

その最もシンプルで強力な実践例が、日記やノートを書くという行為です。

頭の中にある思考や情報を書き出す。この行為そのものが、脳から情報を切り離し、意識的に「忘れる」プロセスです。しかし、ただ書き出すだけでは不十分です。後からその情報が必要になった時、すぐに見つけ出せなければ意味がありません。

だからこそ、検索性を意識した工夫が求められます。Evergreen Noteの考え方にはそのヒントが詰まっています。「忘れられる」ことは弱さではなく、情報社会を賢く幸せに生き抜く後押しになるはずです。